LOGBOOK

グライダーパイロットで、パイロット訓練生。気象予報士に挑戦中。

気象予報士10日目 一般知識7章-1

昨日、一昨日とグライダーをしてきたので記事の更新が滞ってしまいました。こうしてブログをはじめてみてわかった事は毎日更新するのが想像以上に大変だという事。

早めに寝たい日もありますし、疲れ切ってしまう日もあるのに毎日更新出来る人はすごいなぁ。

 

さて、今日から7章「大気の力学と運動」です。

簡単に言うと「風」についてです。

風が吹く要因とその吹き方の原因を勉強します。

 

 

まずコリオリ力についてです。

地球は自転をしているため、地球を動く物体は見かけ上の力が働きます。

wikipediaからの引用で恐縮ですが、

コリオリの力 - Wikipedia

こういう事です。北半球では進行方向に対して右向きの見かけ上の力が働きます。

 

次に気圧傾度力です。

これが風が吹く直接的な原因です。

水が位置が高いところから低いところに流れるように、空気も気圧の高いところから低いところへと流れます。

つまり、相対的に高気圧から低気圧へと、空気が移動することにより、風が生じるんですね。

これが地球大気規模になるとコリオリ力を考慮する必要が出てきます。

 

他の風の吹き方として遠心力があります。

竜巻なんかは局所的な気圧傾度力と遠心力のつり合いにより、あのような渦巻いた風になります。

 

最後に忘れてはならないのは摩擦力です。

摩擦力の影響は最大で地上2~3kmまで達するといわれ、海上より地上の方が大きいといわれます。

 

以上の力を組み合わせて吹くのが、次の4つの風(地衡風、傾度風、旋衡風、地上風)です。それぞれ紹介しましょう。

 

地衡風

地衡風気圧傾度力コリオリ力が釣り合って吹く風です。

この風は天気図の等高度線(等圧線)にそって吹きます。北半球では低気圧側を左に見ながら吹きます。

コリオリ力は緯度により地球の回転軸からの距離が変化するので高緯度になる程小さくなります。そのため、高緯度ほど地衡風も小さくなります。

計算式は省きますが、地衡風の風速と気圧傾度の関係はおよそ以下の通りです。

北緯45度、0.5hPa/100km・・・3.07m/s

北緯45度、1.0hPa/100km・・・7.52m/s

北緯45度、2.0hPa/100km・・・15.03m/s

 

 

傾度風

傾度風は気圧傾度力コリオリ力、そして遠心力が釣り合った時に吹く風です。

風はまっすぐ吹いているとは限らないので、曲がることによる遠心力も考慮するという事です。

 

旋衡風

気圧傾度力と遠心力が釣り合って吹く風で、竜巻はこれです。

 

地上風

傾度風に摩擦の影響を考慮したものがこの風です。

摩擦があることで、等圧線や等高度線と30度程度の角度を為して吹きます。

アメダスで観測されるのはこの風です。

 

以上、数式は省きましたがこのような内容でした。